08/01/05 16:16:25 u/V8yHT90
( >>869の続き)
私もしどろもどろで、「いや、中国製でも最近はなかなか品質が
よくなってるんだぞ」などと普段思ってもないことを言って取り繕います。
大人たちはみな気まずい雰囲気になり、お膳のごちそうを箸でつついたり、
隣同士でひそひそと話したりするばかりです。子供たちも敏感に雰囲気を
さっし、さっきまであんなにはしゃいでいたのが嘘のように大人しく
なりました。
私たち夫婦は、その場から消えてしまいたくなるような思いをしました。
いや、一番気の毒なのは曾祖母です。
なんとか顔には笑顔を作っていますが、明らかに肩は落ち、哀しみを
こらえているのがわかります。無理もありません。一生懸命お店を探して
孫たちに用意したプレゼントが、なんと中国製だったのですから。
もちろん買うときには注意したにちがいありませんが、こんな服地の裏の
わかりにくいところに表示してあれば、目の衰えたお年寄りが
見落とすのも無理はないでしょう。
帰り際、曾祖母は娘の頭をなでつつ「ごめんね、ごめんね、おばあさんが
うっかりしてて」と、ポタポタ涙を流しながら詫びるのです。娘も
自分の行為がどれほど人を傷つけたのかがようやくわかり、肩をふるわせながら
嗚咽を漏らしていました。
この顛末の一番の責任は、娘のしつけをしっかりしていなかった私たち
夫婦にあることは言うまでもありません。
でも、あれが中国製でなかったら、お店やメーカーがもっとわかりやすく
中国製と表示していれば、そう思うと悔しくてしかたがありません。
憎いです。憎いのです。中国製が。中国という国の存在が。