08/01/02 14:49:35 gddJ+FDE0
日本が中国からの輸入に頼っている穀物は蕎麦(そば)と小豆(あずき)です。
蕎麦は国内自給率が20%で、残り80%を輸入に頼っています。輸入の90%は中国産です (*1)。
輸入ものの価格は国内産(北海道産)の約10分の1です。用途は主に乾麺です。
中国国務院は2007年12月30日に2008年緊急輸出関税を認定し、財政部が輸出関税表を公布しました(*2)。
それによりますと蕎麦には20%の輸出関税がかけられます。
小豆は国内自給率が58%で、残りが輸入品です。輸入先は中国が90%です (*3)。
小豆は日本国内の生産者保護のため、輸入枠が決められ、また輸入関税がかけられます。
中国産の卸価格は関税を加えて一キロ433円で、国産の316円より高くなります。
上記中国の輸出関税表には小豆は含まれていません。
大豆は国内自給率がわずか5%で、95%を輸入していますが、中国依存分は全輸入量の5%です(*4)。
トウモロコシ、小麦はアメリカその他から輸入していますが、中国からは輸入していません。
コメは国内産で消費をすべてまかなっています。輸入品は国内流通に回さずに開発途上国援助に使用します。
今回の中国の穀物輸出関税設定で価格になんらかの影響を受けるのは乾麺蕎麦だけということになります。
産経新聞中国総局記者の福島香織さん(*5)は乾麺蕎麦が大好物で、値段の行方を心配しているのでしょう。
*1 URLリンク(www.ususoba.com)
*2 URLリンク(finance.sina.com.cn)
*3 URLリンク(www.agri.pref.hokkaido.jp)
*4 URLリンク(www.maff.go.jp)
*5 URLリンク(sankei.jp.msn.com)