08/01/01 18:48:27 CouHN50V0
歴史の定義とは、いったいなんだろう。それを考えたことがあるか。
私は、歴史とは、過去から現在へ至る変化の記録であると考えていた・・・・。
それはつまり、人間社会が経てきた変遷と流動の姿であり、その記録という訳だ。
そう・・・・これまでの私であれば、ただちにそう答えたであろうな。
歴史学とはかくあるべき・・・・歴史学者である私たちはそれを信じて、自らの
学業のために費やしてきた。研究と浪費の毎日を。
ここに一つの仮定を、もうけてみようではないか。
過去から現代へと至る道が、唯一無二の、一つの道ではないとしたら、どうか。
馬鹿馬鹿しいと思っておるだろう。今のお前ならな。だがそれならば、道が唯一の
ものであるという論証を、お前にできるかな?
歴史とはいったい何だろうな・・・・人類変遷の記録か?
違うな、それは単に、ある時刻に起きた事象の記録にすぎないのだよ。それは歴史ではない。
時の流れとは不可逆なものとして存在するのではなく、可逆な概念であることを理解するのだ。
時間は可逆であるが、歴史は不可逆な概念なのだ。その差は微細にして多大であることをしれ。