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米国とインドが経済・防衛分野での新たな関係構築に踏み出した。インド政府は
このほど米航空防衛大手、ボーイングと10億ドル(約1130億円)規模の軍用機の
共同製造事業で合意し、長年にわたる防衛装備のロシア依存方針を大きく転換。
これに対し米国務省も米印連携を南アジア地域安定の主軸に据える意向を表明した。
米国はインドとの連携強化で急速に影響力を増す中国を牽制(けんせい)するとともに、
新興経済国で最大のインド防衛市場に本格進出する。
(中略)
インドは軍事力の増強を急ぐ中国の脅威に対抗し、装備の近代化を進めている。
来春までに126機の多目的戦闘機の調達を計画。F/A-18、米ロッキード・マーチン製
F-16、露ミグ製ミグ35、仏ダッソー製ラファール、英独伊西4カ国が共同開発した
ユーロファイター・タイフーン、スウェーデンのサーブ製グリッペンの6機種が100億ドル
(約1兆1300億円)規模の受注を争っている。
インド政府は高性能戦闘機の自主開発につなげることを狙いに、インド企業との共同
製造などを通して製造技術を導入できることを戦闘機選定の条件に掲げている。
(中略)
インドは冷戦時代から装備調達でロシアとの関係が深く、最近まで米国からの調達
実績はほとんどなかった。長期的な外交関係の安定が前提となる防衛分野での今回
の合意により、米国との距離を一気に縮めた格好だ。
これに対し、米国のバーンズ国務次官(政治担当)は、米外交専門誌フォーリン・
アフェアズの11・12月号への寄稿で旧ソ連製装備が多いインドとの防衛協力には
障害も予想されるとしたうえで「インドによる米国製装備調達は、長期的な米印の
軍事的パートナーシップに向けた大いなる前進であり、(両国が関係を緊密化すると
いう)シグナルでもある」と指摘。 「2010年代半ば以降、軍事力で米国を凌駕する」
(大手シンクタンク幹部)といわれる中国への対抗軸として米印関係を位置付ける戦略
を鮮明にした。
(以下略。全文はソース元でどうぞ)
ソース(フジサンケイ ビジネスアイ) URLリンク(www.rsssuite.jp)