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政府は30日、ブラジルが検討を始めた高速鉄道整備計画(全長約500キロ・メートル)について、
日本方式の新幹線導入を働きかける方針を固めた。
実現すれば台湾新幹線に続くものだ。中国にも日本は新幹線の技術を提供している。
政府はブラジル側の検討結果を踏まえ、来年予定されているルラ・ダシルバ大統領訪日時に正式要請する。
2008年は日本からの移民100周年を記念した「日本ブラジル交流年」にあたり、
政府は新幹線を新たな友好協力関係の象徴にしたい考えだ。
外務省によると、ブラジル政府は09年中に事業主体を入札で決定する方針だが、
計画の中心であるリオ―サンパウロ間は山が多いため、
高度なトンネル技術を持つ日本への期待が高まっているという。
日本企業も三井物産などを中心に「ブラジル新幹線」実現を目指す動きが活発化している。
高速鉄道整備計画では、リオデジャネイロから同国最大の都市サンパウロを経て
カンピーナスまでを最高時速250~300キロの鉄道で結び、計6駅を建設する。
ブラジル政府が「実現可能性調査」を行っており、08年前半に計画の詳細が明らかになる見通しだ。
関係者によると、総工費は2兆円程度と見込まれ、
新幹線導入の場合は車両売却などで数千億円以上の直接的な経済効果が期待できるという。
将来、リオの北のベロ・オリゾンテからサンパウロの南のクリチバまでの
総延長約1500キロ・メートルにおよぶ巨大プロジェクトに発展する可能性もある。
計画には、韓国やドイツ、フランスなどが関心を示しており、
日本政府は外務省を中心にブラジル側への外交的な働きかけを強める。
大統領側近ら政権幹部の訪日を招請し、新幹線に乗車してもらい、日本の技術力をアピールする予定だ。
すでに、07年3月に全線開通した台湾新幹線(345キロ・メートル)の実績はブラジル側に説明した。
読売新聞
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