07/12/26 14:33:40 0
・野鳥の飛来地として知られ、鳥獣保護区に指定されている兵庫県西宮市の御前浜(香櫨園浜)に
野良ネコが住み着き、問題となっている。ネコにとっては、餌も豊富で快適な生活環境。しかし
野鳥にとっては羽を休める貴重なオアシスであり、このままでは、危害を加えられる恐れもある。
同市南部の海岸沿いには、環境省による「浜甲子園鳥獣保護区」と兵庫県知事が指定する
「夙川河口鳥獣保護区」があり、それぞれ野鳥の捕獲などを禁じている。夙川河口付近の
御前浜は昭和59年、約15ヘクタールが保護区の指定を受け、冬場にはカモやユリカモメ、
ハマシギなど数百羽が飛来する「野鳥の楽園」となっている。
夙川付近は緑が多いため、もともと野良ネコが住み着き、地域住民の苦情も多かった。
行政側が追いやった結果、ネコは市街地から同浜の河口右岸の護岸付近へ移動。しかし
逆に人に追い立てられることが少なくなり、「善意」の市民が餌などを与えていることも
手伝って、浜に居座ってしまったという。
同浜で20年以上、野鳥観察を続けている男性(55)によると、野良ネコは多いときで
十数匹とみられ、鳥の死骸をくわえたネコの姿も確認。「鳥に被害が加えられていないか
心配」との声もあがっている。
市動物管理センターによると、所有者不明などで引き取られるネコは昨年度計360匹。
その数は減ることがなく、ほとんどが引き取り手が見つからず処分されている。
一方、今回の問題は、行政側にとって頭痛の種。野良犬なら狂犬病予防法に基づき駆除
できるが、野良猫に関しては動物愛護管理法の観点から駆除は難しい。しかも海岸で、
野良ネコを放置しておくと、糞尿や伝染病など衛生面の悪化も懸念される。
これを受け、市は、野良ネコに対し不妊・去勢手術をする際の手術費用に補助金を出す
方針で、来年の市議会に提案。野良ネコが爆発的に増えるのを防ぐという。
同センターの境内医師(28)は「餌付けする人がいるからネコは居着く。かといって行政が
強制的に処分することもできない。一番困っているのは、人とネコとの騒動を知らずに飛来
する鳥ではないでしょうか」と話している。(一部略)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)