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・師走の買い物客でにぎわう東京・有楽町。都内有数の大型量販店であるビックカメラ有楽町店の
携帯電話売り場に、とりわけ大きな人だかりができていた。NTTドコモが年末商戦に投入した
905iシリーズの売り場だ。縦横2通りに開けるパナソニックモバイルコミュニケーションズ製の
2つ折り端末「VIERAケータイ」が特に人気で、二重三重の人垣ができている。
一方、店の目立たない場所にあるKDDIの売り場では、端末に目を向ける人は少なく、立ち
止まる人はほとんどいない。2006年10月のナンバーポータビリティー(番号継続)制度の
導入以降、「KDDIの独り勝ち、ドコモの独り負け」と言われた情勢が様変わりしている。
電気通信事業者協会によると、携帯電話契約者の11月の純増数はドコモが前月比23.3%増の
4万8200件、KDDIは同51.1%減の6万5400件で急接近。905iシリーズの効果が月間で寄与する
12月は逆転の可能性もある。わずか1年でなぜ立場が一変したのか。
KDDIの失速は、(1)開発の遅れで商戦に最新端末が間に合わなかった、(2)分かりにくい
料金設定で割高感が広がった─ことが原因だ。先進的な端末が安く使えるというイメージが
崩れ、急速にシェアを失ってしまった。
第1の原因である端末の投入の遅れは、米クアルコム製の最新チップである「MSM7500」を
使った新型プラットフォーム(基盤)の開発で、最終段階のソフトウエアのチェックに手間取った
ためだ。KDDIは端末の開発コストを削減しようと、各メーカーに基盤の共通化を促している。
このため、新型基盤を搭載する予定の端末はすべて開発がストップし、東芝と三洋電機の
新製品の発売が年明けに延期された。
新型基盤を使えば、待ち受け画面によく使う機能のアイコンを載せられるほか、高速通信も
可能になるはずだった。結果的に、KDDIは古い基盤を使った性能の劣る端末を並べざるを
得ず、「自分で自分の首を絞めた」(クレディ・スイス証券の早川仁ディレクター)。
失速の第2の原因は料金の割高感にある。(>>2-10につづく)
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