07/12/27 14:00:07 B0as2Liz0
ベトナムでオートバイに乗る際にヘルメット着用が義務づけられることになりました。
ベトナムの市民にとって一番身近な交通手段といえば、オートバイですが、ヘルメットをかぶる人はほとんどおらず、死亡事故が多発していたため、12月からその着用が法律で義務付けられることになりました。
「ノーヘル」が当たり前だったベトナムに、ヘルメットは定着するのでしょうか。
通りにあふれるオートバイ。
「ノーヘル」はもちろん、2人乗り3人乗りも当たり前となっている。
人口およそ8,400万人のベトナムで、オートバイの登録台数は2,100万台以上。
年間の交通事故死者は1万人以上で、日本を大きく上回っている。
そのほとんどがオートバイ利用者のため、政府は15日からヘルメットを義務化し、一大キャンペーンを展開して着用を呼びかけた。
法律の施行を間近に控えた首都ハノイ。
電気店や路上など、いたるところでヘルメットが売られている。
売り上げは上々だが、そのデザインについては、一部から不満の声も出ている。
女性からは「ヘルメットはもっとオシャレにするべきよ」といった声が聞かれた。
ヘルメット義務化の効果は、意外なところにも表れた。
取り締まりが厳しくなるということで、これまで無免許で運転していた多くのベトナム人があわてて、教習所に免許を取りに来ている。
なんとベトナムでは、オートバイ利用者の大半が無免許。
これは当然違法で、ヘルメットの義務化を前に、多くの利用者が免許の試験会場に詰めかけた。
もちろん、試験にやってくる時は無免許運転。
受験者は「試験に受かって良かった。これで堂々と運転できる」と話した。
法律が施行された12月15日、オートバイに乗る人のほとんどの人がヘルメットをつけ、町の様子は一変した。
市民は「夏は暑苦しいけど、安全のためにヘルメットは必要ね」と語った。
警察も目を光らせていて、違反すれば罰金は1,000円。
労働者の平均月収がおよそ8,500円のベトナムでは、大きな出費となる。
安全なオートバイ社会を目指して施行された今回の義務化。
国を挙げての取り組みは、まだ始まったばかり。
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