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日本の俳句に関心が高まっているロシアで、独立系通信社「ノーブイ・レギオン
(新しい地方)」が最近、「プーチン大統領退陣」というテーマで俳句コンテストを
実施し、作品を公募した。同社のホームページに掲載された力作の数々を読んで、
思わずうなった。
「プーチン去る 笑顔のあなた まだ早い」
強面(こわもて)のソ連国家保安委員会(KGB)出身の大統領退陣で、
強権的な政権の姿勢が軟化するのではないかという淡い期待を抱く人々に、
冷水を浴びせる内容の作品だ。
反テロ姿勢を鮮明にし武力による容赦なき掃討作戦で流血をもいとわない
大統領を、皮肉まじりに称賛した作品もある。 「血の煙 プーチン先生 敵潰(つぶ)す」
「赤とんぼ 疲れて休む カネはなし」
赤とんぼと自らをダブらせた作品で、大統領が変わっても、社会的な弱者の
苦しい暮らしぶりは何も変わらない。そんな格差拡大社会の現実を嘆く庶民の
哀愁が漂う。
「ツァーリ(皇帝)去る 忠義の側近 切腹せよ!」
皇帝退陣後も甘い汁を吸い続ける官僚を単刀直入に批判した作品だ。
ソ連時代に、政治風刺を効かせたアネクドート(小話)の文化が隠花植物のように
広がったロシアである。俳句というよりも川柳の部類に入るこれらのロシア流「ハイク」も、
新しい文化として花開くかもしれない。
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