07/12/20 14:30:46 0
・「被害者の全員救済」という願いは、かなわなかった。国側が最後まで救済範囲を
限定する姿勢を崩さなかったことに、薬害C型肝炎訴訟の原告たちは失望し、和解
協議打ち切りを宣言した。
20日午前、厚生労働省で会見した全国原告団代表の山口美智子さん(51)は
「私たちが全面解決という最後の山を登ろうとしているのを、福田康夫首相は
突き落とした。舛添要一厚労相も握っていた手を放した」と怒りで体を振るわせた。
原告・弁護団は19日を福田首相に政治決断求める期限としていたが、最後の望みを
かけて、この日朝まで朗報を待った。これまでの5年間の闘いを振り返りながら、
原告らは眠れないまま朝を迎えた。しかし、待っていたのは落胆だった。
山口さんは、原告の中に多くの若者がいることを挙げ「早く人生を取り戻して
あげたかったのに……」と涙ぐんだ後、「降伏したわけではない。多くの肝炎患者に
報いるためにも、私たちの思いを貫いていく」と必死に前を向いた。
舛添厚労相はこの朝、東京地裁が国などの法的責任を認めた期間から外れる被害者に
対し、創設する基金を積み増す案を示した。全国弁護団の鈴木利広代表は「全員一律
救済の理念を理解しておられないようだ。札束でほおをたたくような案で、『要は金だろう』と
矮小(わいしょう)化している」と痛烈に批判した。(一部略)
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・「事実上、全員救済するもので、大阪高裁の和解案につながるものと考えます」-政府が
示した修正案は、責任を伴う「和解金」を支払う範囲を限定し、この範囲から外れる患者に
対しては基金を設立し、分配は原告団に任せるもので、当初の8億円を30億円に増額した。
政府はこれにより、すでに提訴している患者とこれから提訴する患者の推計1000人について、
間接的に全員を救済できると主張している。原告団は法律を超えて全員を同じように救済
する政治決断を求めていたが、国は大阪高裁が示した枠組みにこだわった形。(抜粋)
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