07/12/21 18:36:49 TVZNt7lJ0
「フェルミのパラドックス」とは、ノーベル賞受賞の核物理学者、エンリコ・フェルミが
示した 考え方で、地球外知的生命体の存在を仮定した場合に生じるパラドックスの
一つである。
その内容を紹介すると、
『 約100億年と言われる銀河系の全歴史において、恒星間植民を行なうような
地球外知的生命体が 一つでも出現していたなら、仮にその科学技術が比較的低い
レベルのものであったとしても、 わずか数百万年~1億年ぐらいの期間で全銀河系は
その生命体で植民されてしまったはずである。
ところが、観測される宇宙のどこにも地球外知的生命体の証拠は見つかっておらず、
この地球に かつてそのような知性体が訪れたという科学的な証拠も見つかっていない。
それはなぜか?』 というものになる。
つまり、「恒星間旅行を行なうような高等文明が存在するなら、この銀河系は
とっくの昔に その文明で埋め尽くされてしまっているよ」と言いたいわけだ。
そこでフェルミは仮想上の宇宙人を皮肉ってこう問いかけた。
「(宇宙人の)皆さんはどこにいるんでしょう?」
「フェルミのパラドックス」は"拡張主義的知的生命体"を前提としているため疑問が
ないわけではないが、"宇宙人の地球への来訪"という問題を考える時には、避けては
通れない考え方の一つと言えるだろう。