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兵庫県尼崎市で１１月２８日朝、女性がワゴン車にはねられ、約４２０メートル引きずられて
死亡した事件で、危険運転致死などの容疑で逮捕された同市内の塗装工の少年（１９）は女性
が死亡する危険性が高いことを認識していたとして、尼崎北署が殺人容疑に切り替えて捜査
していることが１７日、わかった。神戸地検尼崎支部は１８日にも、少年を殺人などの非行事実で
神戸家裁尼崎支部に送致する方針。
調べでは、少年は１１月２８日午前６時１０分ごろ、同市西昆陽の国道１７１号交差点で、赤信号
を無視して進入。横断中の伊丹市野間北、山内和子さん＝当時（４２）＝をはねたうえ、前輪に
巻き込み、引きずったまま一方通行の市道を逆走するなどして約４２０ｍ走行し、同市常吉の
市道に放置して死亡させた疑い。
逮捕時の調べに対し、少年は「赤信号を無視してひいた。怖くなって逃げた」などと供述したという。
その後の調べで、山内さんは４００メートル以上引きずられたことなどで肋骨（ろっこつ）を骨折
し、急性呼吸不全で死亡したと判明。少年の供述に加え、こうした犯行状況などから、同署は、
少年は山内さんが死亡する危険性が高いことを認識しながら走行を続けた未必の殺意があった
と判断、殺人容疑に切り替えることにした。
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