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・箸の正しい持ち方を学ぶ教室が、人気を集めている。
10月から始まったNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」でも箸職人の一家が取り
上げられており、箸への関心に弾みがつきそうだ。
教室を開催しているのは、福井県小浜市の箸メーカー「兵左衛門」。約10年前から、社員が
講師となって各地の学校や自治体、商店街などに出向き箸の教室を開いているが、当初
年間20~30件だったが、ここ数年は依頼が増え、昨年は約70件、今年は約100件に上った。
教室では箸の正しい持ち方だけでなく、箸の歴史やマナーも教える。講師の中道久次さん
(63)は「子供に持ち方を教えようにも、自分が正しく持てない大人が多い。箸は礼儀作法や
しつけにもかかわる。正しい箸使いは人としての品位を高め、人間形成にも大きな役割を
果たす」とし、「食育」ならぬ「箸育」の重要性を強調する。
京都光華女子大学短期大学部も今年5月、中道さんを講師に招き、保育士を目指す
学生を対象に箸育の授業を行った。「箸をきちんと持てない学生が多く、気になっていた。
幼児の手本になるべき人たちなので、食事作法など生活技術の基本を身につける必要がある」
と、こども保育学科の松井祐子教授。
また、レストランなどを格付けする「日本フードアナリスト協会」も兵左衛門の協力を
得て、10月から「いまさら聞けない箸の使い方」講座を開催。OLや主婦のほか、「接待の
ときに正しく持てないと困るから」と中高年男性の参加も目立つという。
箸を正しく持てない大人が増えた理由について、消費者団体「日本の伝統食を考える会」が
発行する「伝統食だより」の中筋恵子編集長は「家で持ち方をうるさく注意する
人がいなくなった」と、しつけの低下を挙げた。また、学校給食で使われていた先割れ
スプーンの影響も指摘。「箸を使う訓練の場がなくなったことも大きい」とも。
箸の教室の盛況ぶりについては、「箸をきちんと持てる人は、食べる姿が美しい。魚の骨を
とるときも、豆をつかむときも、正しい持ち方が最も食べやすい。箸が、日本の食文化に
深くかかわっていると、気づく人が増えてきたのでは」と評価する。(抜粋)
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