07/12/17 23:50:24 WA6lmava0
高校野球部のある日曜日、練習試合サボるため教室に入ると、一匹のすずめが
迷い込んでいた。これはチャンスと思い、戸を全部閉め捕まえることにした。
しかし日本のすずめは人に対する警戒心が強く、ことごとく逃げられた。そこで
作戦を変えた。逃げては追いかけ、逃げては追いかけ、疲労で動けなくさせる事
にした。(実際家で飼ってる、かごに戻りたがらないインコに対して行う作戦)
広い教室動き回る自分の体力も減ることは確かだが、それ以上に野鳥を捕まえ
てやるいう高揚心が俺を動かした。間もなくしてすずめの動きが鈍る、明らかに
飛行能力が衰え、何もない所に不時着する。捕まえられる頃には小さな体は大きく
鼓動し、あれだけ警戒していたのにもかかわらず、半ば諦めかけているかの様であった。
捕まえたすずめをどうしようかはすでに決まっていた。ペットボトルで試したが
口が小さく無理だった。仕方なく200mlの牛乳パックに入れることにした。
断末魔を直接観察出来なかったのが残念であるが。水を少しずつ注ぎこみ暫くして
ぶるぶると大きく揺さぶられた手の感覚は今でも覚えている。
今思えば、若気の至れであるが、あの時の興奮は今でも鮮明にある・・・。