08/09/11 06:40:09
その２
ＲＯＭ人とは、全くふざけた奴だ、開廷５分前まで裁判所の外にいたのか？
そんなに余裕はないだろ。
俺は一応彼のブログを見ていて、そこには小さい写真もあり、人相を判別できるほどではないが大体の雰囲気は知っていたつもりだ。
目が少し腫れぼったいが、眉がしっかりしていて、一応、男前の部類に入ると思う。頭は良いけど神経質で病院通い、目立ちたがりで、ちょっと真面目な変人というイメージを俺は持った。
いや、しかし「変態裁判」という、かなり特殊な形で毎日を討つには、もしかしたら、うってつけの人物かもしれない。33歳と聞いていたが、まだ学生っぽい青さを持っている様子だ。この裁判は負けると決まっていないぞ、と感じた。
（余談：まあ、普通に考えたら和解だと思うけど）
俺が法廷の傍聴人入り口から入ろうとすると、前の廊下でネクタイを締めなおしている奴がいた。やっぱりコイツがＲＯＭ人か。俺が傍聴席に入ったのが2時ギリギリだった。扉を開けると、驚くほどの人数が一斉に俺を見た。
ほとんど2時だったので、「ＲＯＭ人、キター！」という視線で、残念な事に俺だった。ちょうど結婚式で新郎新婦入場口から全然知らない人が入ってきた感じだろう。
傍聴席はほとんど満席で、俺の記憶違いもあったが40人超えてるんじゃないか？と思えるほどだった（実際はもっと少なかったらしい）。
とにかくあの狭い法廷いっぱい人がいた事は間違いない。俺は、傍聴席の一番右の一番前に座った。
つづく