08/04/07 15:11:44
フェンスター>(生理的な反応で拒んでいた筈の腸壁が男の舌を受け入れるようになるの
は、さほど時間のかかる事ではなかった。尻の中で曲がる舌に腸壁を探られて、腹の中か
ら男の味を『体』に覚え込まされる感覚―屈辱に目眩がする。)ぅうううっ……っ、ぅ
あああ……!(絶望にくぐもった泣き声を上げて背を深くしならせる。背伸びする猫のよ
うに大きく弧を描いた腰が骨を蕩かすような甘い痺れで小刻みに震えていた。媚薬に急き
立てられて煽られる悦楽は体内を満遍なくどろどろに溶かしていく。体の中にある敏感な
箇所を少し尖った舌先で転がされると、電気を流されたように体がビクンッと大きく跳ね
る。膀胱のあたりにぬるま湯を注ぎ込まれたような熱が広がった。)ッあ、ア―ッッ!
(顔を涙でべとべとにしながら上ずった声でかすれた悲鳴を上げる。性器がずくりと脈動
するような痛みに襲われた。終わりの見えない全力疾走を強いられたいるように肩を震わ
せてせわしなく喘ぐ度に声が漏れる。音をたてて吸われた菊は内臓を引っ張り出されるよ
うな感覚にひくついて驚いたような強さで男の舌に絡みつく。)ぅううあぁあああ……!
(鼓膜から己が今まで後生大事にしていた価値観が突き崩されていく。その淫らな水音が
己の肉体に関わっているなんて信じたくなかった。だが蕩けるような甘い熱を蕾の肉に教
え込んでくる男の舌先がそれを許してくれない。)は……ぅ……っく…(茫洋とした目で
息も絶え絶えに喘ぎながら、ぐったりとシーツに上半身を沈める。男の舌が与える刺激が
退いて、赤く熟れた菊は戸惑うようにぱくぱくと小さく開閉を繰り返していた。涎のよう
に男の唾液を垂らしながら。肉欲に蹂躙されてまともに働かない頭でも、声に含まれた嘲
りの色は識別できる。涙でぐしゃぐしゃになった目で肩越しに振り返り、己の体を玩具に
して造り替えていく男を責める目で睨んだ。張り詰めた性器をなぞる指の圧迫に、欲情で
煽られた腰が細かく震える。)ん、ぅ……―!(ひくひくと喉をひくつかせながら零す
声は掠れている。口枷から零れる唾液で顎から喉までのラインが濡れている。知りたくも
ない余計な知識を吹き込んでくる男が憎らしかった。叶うならば百万回でも殺せると思え