09/01/24 17:22:47
>>912
>>914
俺の場合は逆だ!
えつこ嬢はシフォン財閥のお嬢様。
両親の都合で一流企業のキモイおっさんと結婚する事が決まっていた。
閉鎖された世界で誰も彼女の心の叫びを理解してくれる人間はいなかった。
そんなある夜、彼女はまるで拘置所のような屋敷から抜け出したのだ。
世間知らずのえつこ嬢。抜け出したのは良いものの
どうしたらよいか解らず一人で公園のベンチに座り込む。
同じ夜俺はジョギングをしていた。いつもの寂れた公園を通ると
そこには不似合いな、寒さに震える少女の困り果てた姿があった。
「あの・・大丈夫ですか?」
おなかが空いていたらしくラーメン屋に連れて行くと珍しそうに辺りを見回す。
そしてまるで初めてラーメンを食べたかのように大喜び。
「こんな美味しい食べ物があったなんて・・」
帰る場所が無いという彼女。まるで子犬のように俺にすがりつく。
俺を覗くそのウルンダ目が俺の心をずっきゅんした。
「俺・・すぐそこのアパートに住んでるんだけど・・」
この時、自分がとんでもない事態に巻き込まれようとしている事に
気がついていなかった・・