08/04/23 16:11:27 GmhoAYUE0
アク禁でここ何日か書き込めなかった・・・
>>675>>676
時価が取得原価の50%以上下落した場合、「著しい下落」として減損処理をしなければなりません。
「大量保有報告書」によるとゼンショーはあきんどスシロー株を取得単価4,420円で1,451,600株保有してました。
計算過程
① 取得価額 1,451,600株×4,420円=6,416,072,000円
② 時価2,000円と仮定 1,451,600株×2,000円=2,903,200,000円
③ 評価差額 ①-②=3,512,872,000円 ←「関係会社株式評価損」として損益計算書の特別損失に計上することになるゼンショーの08年3月期の連結業績予想が
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円
通期 289,000 18,700 17,500 7,000
ですので、約35億もの評価損が出ると当期純利益は大幅に減ってしまいます。
そこでゼンショーは約6億円を使ってあきんどスシロー株をナンピンしました。
「大量保有報告書」によると・・・226,900株×2,650円=601,285,000円で取得しています。
これにより、ゼンショーが保有するあきんどスシロー株は合計1,678,500株になり、平均取得単価は4,180円まで下がります。
こうなると、少なくともあきんどスシローの株価が2,090円以下にならなければ「時価が著しく下落した場合」に該当しないことになります。
つまり、ゼンショーは約6億円を使って約35億円もの損失計上をギリギリ防いだわけです。
これは持ち株数を増やすのが目的ではないですね。完全に狙ってます。