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217 名前: メロン名無しさん [sage] 投稿日: 2008/08/13(水) 17:08:58 ID:???0
↓がいつきさんの小説・・・というかポエム
そのままだと改行大杉で投稿できないからちゃんとしたものはいつきさんのサイトで読んでくれ
「何で休みの日にこうしてわざわざ遠出をしないといけないんだろう」
「そう文句を言うな」
「それも雲平先生と二人……」
萬天から離れた地。
壬晴は帷に連れられ歩いていた。
「こっちにも色々と都合があるんだ。我慢してくれ」
帷はなんでも隠の用らしい。
小太郎に言われ、嫌な電車にまで無理矢理乗せられて。
乗るはめになったのは壬晴に言われた、いや半ば脅されたからだった。
そもそも壬晴がついて行くことになったのは、帷の他にもう一人人手が必要だったから。
生憎、虹一も雷鳴も居らず、仕方なく壬晴が出て来たのだ。
「本当、良い迷惑だよね」
「そんな笑顔で言うな」
笑っているようでいないその顔で、帷を睨み付ける。
少々怯えながら帷が見ていると、ふいに壬晴の表情が変わった。
「……どうした?」
そう聞くが早いか壬晴は駆け出した。
「おいっ」
「先生は先に帰っていいよ」
そうは言われても、こんな知らない土地に子供を一人放って帰るわけにもいかず、帷も後を追った。