08/08/26 12:31:25
夏は終わりつつある。否、終わりつつあるのはそれだけではない。
私の人生もまた、然り。去年の夏には朝から夕暮れまで海水浴を楽しんでなお
疲れのつの字も感じなかったが、今の私は違う。衰弱のため歩行は困難となり、
食事と便所以外はこの部屋を出ることもない。
また、せっかくとった食事も戻してしまうことがまれではない。時には下呂ではない
赤いものを噴出することもある。その吐瀉のため白かった枕カバーには奇妙な色のしみが
いくつもでき、傍らのゴミ箱はそれをぬぐったちり紙で満たされ異臭を放っている。
窓の外を見やれば、花の盛りを過ぎたひまわりがだらりと頭を下げている。この花にも、
今の私にも太陽はまぶしすぎるのだ。
そうこうしているうちに、また吐き気がこみ上げてきた。