08/11/19 22:36:44 ZRpr5Rlt0
フロントに着くと女は座っていた。俺の心はいっきに晴れ渡
たったが、振り向いた女は別人であった。それはある意味、
死亡宣告でもあった。千円札は6枚以上あったが、俺は1万
円札で勘定を済ました。ショックで一々数えていられなかっ
たからだ。地下鉄の駅に着いても俺は未練たらたらだった。
女が駅で待ってるかもしれないと・・・。勿論女はどこにも
いなかった。這う這うの態で京都駅に着くと俺は姫路行き新
快速にとび乗った。
このまま元町に行ってマイルCSの前売りを買って、いつもの
店に行くしかない。俺はそう決めていた。
日刊 トビトビ馬馬 『裏の世界の住人』より抜粋 閑話10
お色気編