08/03/18 10:59:48 XoJiF57z0
<井崎脩五郎の競馬探偵> スルタンを天皇賞・春に走らせたいなぁ~
この馬がもし春の天皇賞を勝ったら、その実績を買われて種牡馬になることができるのではないか。
そうなれば、内国産種牡馬の系譜がじつに4代も続くことになる。
注目の馬は、この3月16日(日)に中山で行われた千六百万下のサンシャインSを勝ったホクトスルタンである。
栗東の庄野きゅう舎に所属する牡の4歳馬で、血統は父メジロマックイーン、母ダイイチアピール、
母の父サンデーサイレンスである。
もし、このホクトスルタンが種牡馬になることができれば、メジロアサマ→メジロティターン→メジロマックイーン→
ホクトスルタンと、内国産種牡馬の血が4代も続くことになる。大の付く快挙である。
オールドファンならよくご存じのとおり、メジロアサマは1970年の天皇賞(秋)優勝馬である。
その子供であるメジロティターンは1982年の天皇賞(秋)を勝った。
さらにその子供であるメジロマックイーンが、1991年と1992年の天皇賞(春)を連覇。
もしホクトスルタンが天皇賞を勝ったら、親子4代で天皇賞制覇という、まさに金字塔である。
そしてその可能性は、サンシャインSの勝ちっぷりを見ると、決して少なくない。
前半の千メートルを59秒9という速いペースで逃げ、ラストの千メートルも61秒2できっちりまとめて、
後続をなんと6馬身も振りちぎってしまったのだ。
しかも、このレースは5カ月近い休み明けだったのだから、500キロを超す雄大な体格から見て、
これからさらに良くなることが十分に考えられる。
昨年の菊花賞は、逃げたものの直線で一杯になり、勝ったアサクサキングスから4馬身差の6着だったが、
トップハンディの57キロを楽々とこなしたサンシャインSのあの強さを見ると、
今度の天皇賞(春)を走らせてやりたいなあという気になってくる。
ちなみに、内国産種牡馬が4代も続いた例としては、クモハタ(ダービー)→メイヂヒカリ(菊花賞、天皇賞・春)→
オーシャチ(東京大賞典)→アイアンハート(カブトヤマ記念)の例がある。
戦前から1970年代にかけての話である。
厳烈きわまりない現代の種牡馬戦線で4代継続となれば、継続に精魂傾けた人々の喜びは、
これに過ぐるものなどないのではないか。