08/10/29 01:08:48 O
「あなたがこのお手紙を読むとき、私はこの家にいないと思います。」
最初の一文を読んで、俺の背筋を冷たいものが走った。
先を読むのが怖くて、視線を流すことが出来ない。
「お弁当のこと、本当にごめんなさい。あなたに恥ずかしい思いをさせて本当に本当にごめんなさい。」
決して上手ではない字が、薄くかすれ、時に強く滲み、いつも以上に読みにくい。
字が読みにくいだけでなく、内容がどうしても頭に入らない。
ごめんなさい、ごめんなさい…。謝罪の言葉がひたすら繰り返される。そして