07/12/08 23:45:56 0
21世紀を迎えながらも連綿と受け継がれてきたクラシックスタイル。
時代時代に極端な徒花がありながらも徐々に洗練、収斂されてきたと思う。
部位毎のバランスの美しさも突き詰められ、ここ20年でもソフトスーツの終焉から
現在に至るまでに「極端な誇張」というものがそぎ落とされつつあるように思う。
そして成熟した消費者及び市場においてのクラシックスタイルは今後ますます
デザイン、ディテール、バランスが「中庸」へと向かうと思われる。
成熟した情報化社会ではもはや右へならえ的な流行はおきず、太い>細い>細い>太いの
振れ巾も最小限となり、消費者もトンデモ的なものにだまされる事なく、「リアルクローズ」
としての中庸なクラシックスタイルが定着していくだろう。
つまらない、面白みがない、平凡ともいえるが、長い時間の中で突き詰め
られた美しい「究極のバランス」が結果的に「ジャストサイズのごく普通のスーツ」
でしたというわけだ。