08/11/04 20:46:52 T6IlkxJ4
「礫」
哀しみが仰ぐ 黒い空 寂しさが煽る 深淵は深く
俯けば霞む 一対の手 沈み逝く程を測り躊躇う
礫は憂いから連れ去ってくれよう 一つ、二つと、決して浮ばれぬ様
涙は泡沫となって浮かぶ 嗚呼、星々も霞み消えてゆく
濡れた袖は腕に絡みつき光無き方へと誘う
哀しみが誘う冷たい雪 虚しさが奪う言葉と温もり
礫は憂いから連れ去ってくれよう 一つ、二つと、浮かぶ想いから
瞳は泡沫を追い水鏡見つめ 嗚呼、まだ貴方の顔が浮かぶ
この絆は在り続けると疑うことさえせず
信じていた 信じていた
「沈まずとも、逝けるでしょう」
夢は醒めて 水面が誘う
涙は泡沫となって浮かぶ 嗚呼、星々も霞み消えてゆく
濡れた袖は腕に絡みつき光無き方へと誘う
光無き方へと