08/07/02 18:23:46 wmUEU//A
少ない飴を配り
夕暮れを見送った
彼等はとうに帰った
雷雲が近づき
パン屋の娘は
シャッターを閉めて夜とした
電灯が灯りだし
レストランは盛んだ
不良どもは冷やかしに入った
心は息苦しい
それもそのはずだ
雨とともに雷が見えたから
砂糖を焼いた菓子
もう誰もがディナーを
わたしは眠ってるんだ
覚めぬ夢を
時計塔は崩れ
時間が止まったはずが
騒ぎだす街に少し嘆いた
雷が壊したの
それはひとつのきっかけ
眠らない夜に与えられた
そこに人はいない
寂しいとは感じない
ひとつひとつの家に飴を投げ込んだ