08/06/18 00:43:31 Kcncag2u
木材中の樹脂であるセルロースは製材後、数十年かけて硬化する。
楽器に加工されたばかりの硬化前のセルロースはジェル状で、音などの振動伝達が悪い。
数十年過ぎてセルロースの硬化が進んだ木材は音がよく伝わる。
ちなみに人工的に木材中の樹脂を固めて、良く鳴る楽器を作ろうという実験を京都大学で行ってい
る。スーパーウッドという商品で実用化もされている。これは樹脂を木材に染み込ませて硬化材で
強制的に固める手法。
確かに音はデカイが味わいに欠けるとの風評もある。
もうひとつ、木材の含水率は低湿度で木材を長期保管すると低くなる。含水率が一旦低くなると湿
度が高い所に木材を置いてもある程度以上吸湿しない。
ところが、乾燥室などで急激に含水率を下げた木材は、高湿な所に置くとたくさん吸湿してしまう。
ギターの製造本数は60年代中盤から爆発的に増えている。自然乾燥では間に合わず、人口乾燥に切
り替えたのがこの時期。だから60年代中期より前のギターは、より湿度に強く振動伝達に優れている。
低湿度のアメリカに何十年も置いてあったギターは、製造後も自然乾燥が進んでいるから、更に吸
湿しない。
これがヴィンテージの木材が鳴るという理論的根拠。
PUなどのパーツに使用されている鉄も現在とは成分が違う。
当時の鉄は純度が低く、製鉄するのに非効率なので工場の設備や工程が改良されてきた。昔のコイ
ルやアルニコマグネットなどの鉄を再現するには巨大な製鉄工場を作り直す必要があるが、現実的に不可能。
サウンドに影響が大きい昔の鉄は、今の地球上では作られていない成分だから、現在では再現できない。