【毒舌】宇野功芳【クラシック評論家】at CLASSICAL
【毒舌】宇野功芳【クラシック評論家】 - 暇つぶし2ch424:ずの
08/11/11 01:18:49 IpB1YVb8
そうあっさり断ぜられても困る、
僕はそもそもシューベルトという人はシンフォニストとして野心にとぼしい気がす
るんだ。ソナタ形式の上に成り立っている曲ではあるけど、あの第二主題をトゥッ
ティが否定するとき、作曲家自身がそれを望んで書いているのか、いつも疑問を感
じながら聴かなくてはならない。それをメロディーに拘泥していると取られても、
僕は反論しないけど、展開部から再現へ聴き進んでも、相克と回帰が成し遂げられ
た気がしない、あくまで僕の聴感ではね。全体が抒情曲のようにきこえて、もちろ
んそれをこそ作曲者は望んだのかもしれないけど、やはりシンフォニーというのは
ドラマを展開するための形式でしょう(ブルに限っちゃそれじゃ語弊があるけど)。
やはり、歌曲やトリオなんか聴くとこっちこそシューベルトの本領じゃ、と感じる。
というとやはりメロディー専科なんじゃないか、と言われようが、あの第二主題に
僕が拘泥するのは、未完成という曲が非野心家シューベルトの手になるのだという
ことと無関係ではないとおもう。着想そのものが詩的なのじゃないか、シューベル
トというのは。だからメロディーの抒情が構築性のなかで分離したような印象を生
み、このメロディーが損をしとるがな、という口惜しさに繋がるのかと。


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