08/07/25 03:52:54 liQmZuKi
シューマンの二番の劇的さは凄い。
全楽章がトランペット信号で結び付けられている上、
鬱々たる一楽章から焦燥の二楽章、瞑想の三楽章を経て
力強い四楽章へもっていくところなんか、さながらベト5のようだ。
しかも四楽章ではさらに、ソナタ形式をぶち破って祈りに近い境地にまで達している。
古典派とロマン派を見事に折衷してさらなる高みを見せた、まごうことなき傑作。
しかし問題は、そんな傑作を万人に受け入れてもらえるように書けなかったシューマン。
この壁がある限りこの曲はやっぱり二流どまりだと思う。