09/02/03 04:21:36 2zOjEI3w
出来は関係ない。
あれだけの事を言っておいて、いざ自分の監督作品が批判を浴びると
「お笑いとして見て欲しい」なんて逃げを打つ姑息さがマイナスポイント。
逃げを打つ前に、逃げを打てるようなコント映画に逃げた卑屈さは言うまでもなく。
北野は刑事ドラマなんていう、手垢の付きまくったジャンルに
逃げずに真っ向から挑んで高評価を得た。
当時は今より「異種業界監督」による映画が鳴り物入りで連発されていて
撮る前からの風当たりは松本なんかより酷かった。
そこに単身乗り込んで来て、前評判を覆した点は松本とは比べものにならない。
北野には松本に与えられた高額予算も、吉本の全面バックアップも
監督が「スタート」を掛けるまでのお膳立てをしてくれるブレーンもいなかった。
奥山プロデューサーの後ろ盾だけを頼りに、純粋な映画スタッフの中に
一人で飛び込んできたわけだ。むろん、億単位の予算なんか無かった。
大体、松本は「劇場用映画」としては第一作かも知れないが
ビデオで何作もディレクターの権限を与えられて仕事をしている。
「初監督だから」なんていうのは言い訳に過ぎない。