08/12/27 06:47:42 1CLOUMrb
じゃあ、ネタバレ宣言
>>60
ケンカとプロポーズ拒否こそが、ラースの心情の変化を示しているのでは?
ビアンカ→ラースへのリアクションは、そのままラース→ビアンカへの気持ちが投影されているんだと思う。
母親と同じように、兄嫁が出産によって死んでしまうかもしれないという恐怖に耐えられず、ビアンカと暮らす事で一生自分の殻に閉じ籠もろうとする。
人形なら、死ぬことも自分を傷つけることもしないから。
ラースは無意識に、ビアンカが人形だと自覚していたはず。
お年寄りの荷物を持ってあげるなど、元々純粋な心の持ち主だから、ラースは身近な人達には好かれている。
そんな人達は、ラースを暖かく見守る。
職場の女子はラースに好意を抱いているが、ラースは無関心。
しかし、女医のカウンセリングの成果もあり、彼女が他の男と楽しそうにしているのを見て嫉妬している自分に気付く。
生身の人間と心を通わせる恐怖との葛藤、そして殻を破る=人形に逃げる必要がなくなる。
ビアンカの葬式で、過去の自分との決別。
ビアンカとのケンカは、職場の女子に心を持って行かれている、自分の心とのケンカだったんだと思う。