08/12/31 10:06:53 brjzF+VN
『パンズラビリンス』ではファンタジーは夢物語でない、生きていくにはあまりにも困難な現実に直面すると幻想に逃げていくを描いてたけど、この映画もそれに似たものがあるなと思った。
母の愛を知らず、兄は出ていき人嫌いな父と二人暮らし、父が亡くなると兄は嫁を連れて帰ってくる。色々なバックボーンの中、兄嫁の気遣いやスキンシップでとうとう人形であるビアンカに逃避していく。町の人には非現実的だがラースにとって逃避先は現実。
ファンタジーは残酷。でもこの映画の良いとこは町の人がラースのために非現実的なものを現実に合わせていく。そして、ラストではゆっくりだけど変わっていくだろうラースの姿。残酷な話だけど、笑いと優しさに包まれている。
ラースの同僚はフィギュア、マーゴはテディベア、ラースのラブドール。人形には何か宿っているものがあるのかな。