08/11/03 16:33:45 QIAd9onn
<第9回> 「彼女が泣いた夜」
桜子(松嶋菜々子)と東十条(東幹久)は結婚式に向け着々と準備を整えていた。
桜子の悩みは「早くお父さんに会いたい」という東十条家からの申し出。
桜子の父親・勝(小野武彦)は故郷で貧しい漁師をしていた。
桜子は、父親は外国航路の船長で、日本になかなか帰ってこないと言い繕ろっていた。
しかし、結婚式も間近。もうそんな言い逃れはできそうにない。
フライトを終えた若葉(矢田亜希子)らが空港を歩いていると、汚い旅行鞄の男がうろうろしていた。
「あの~。神野桜子は…」と尋ねられた若葉は、桜子の父親とわかり、
ちょうど迎えに来てくれていた欧介(堤真一)の車に乗せ、桜子のアパートへ。
しかし桜子は不在。桜子が帰るまで魚春にやっかいになることになった勝は、さすが漁師。
包丁さばきも鮮やかで、売り声も元気がいい。すっかり富士子(市毛良枝)とも打ち解け、夕食で酒が一杯はいると上機嫌。
翌朝、勝は「みすぼらしい父親を人前に出したくない娘の気持ちは分かる」と弱気。
そこへ、まばゆいばかりの光の中を歩いてくる桜子。父親ながらみとれてしまう。しかし桜子の父親に対する態度は冷たい。
欧介は若菜に「もう一度数学をやらないか」と恩師に言われたことなど話す。
2人の気持ちは序々に進展しつつあるようにみえるが、数学のこととなると他が見えなくなる欧介に、一抹の不安を感じる若葉。
欧介は激しくやり会う桜子父娘を見つけた。
桜子は勝を外国航路の船長に仕立てるため、マナー・教養マニュアルを作り、勝に覚えろと迫っていた。
「何で俺がウソをつかなくっちゃならないんだ」と怒鳴る勝に、
桜子は感情的に「父親もTPOで取り替えがきくと良い」と言ってしまう。それを聞いた欧介は、桜子の頬を打った。