08/10/05 17:44:01 HgUnNmIR
淀川先生だというよね。
「はい マチスはなんか最後助かりましたね。
でも実際はどうなんでしょうね。なんか妙ですよね。
そう。マチスは死ぬ瞬間に幻をみたんですね。
奥さんが戻ってきてくれる夢を。看護婦さん 笑ってましたね。
そうですね。彼らは天使なんですね。最後に死ぬ人に安らぎを与えたんですね。
これでマチスは救われたんですね。でも観客はそう思いませんよね。
単純に主人公のハッピーエンド。これが北野武監督の怖いところですね。
人生の深遠をのぞきこんだようなぞっとするような残酷さ。
でも観客は、ハッピーエンドだとおもうんですね。
それでいいんです。映画は監督のものだけじゃないことを北野武は
わかっているんですね。だからハッピーエンド。
それじゃ さいならさいなら」
うーん。個人的には、深読みしないで、そのまま、やるせないハッピーエンド
とおもっていいんじゃないかな?
よしんば、幻想であったとか悲劇だったというラストだったとして、それが作品価値をあげるものといえない。
そういう作品ではない。
それだったら、無理してバッドエンドにする必然性がまったくない。
小さな幸せと救済を得たという、ラストを描いたとするほうがずっといい。
少なくともこの作品が北野と到達点ではなくて、まだ実験段階の作品でしょ。これ。