08/09/21 12:33:42 mmo5fh1J
>>429
今と比べるとそうですね。っていうか、「感覚としては国内じゃ今だ過小評価されてると思うもん」
に同意です。「賞獲ってるけど○○のどこが面白いの?」というのが多い。北野は「気狂いピエロ」
とか「自転車泥棒」が好きっていう人なわけだから、当然といえば当然、万人受けは望むべくも
ないんでしょうけども。
確かに「認められている」っていう言葉の解釈の問題があって、当時を振り返ると、蓮實さんが、
「もう海外で評価されてから日本に逆輸入で評価されるようなことは無くそうじゃないか」ってこ
とで、北野を猛プッシュしだしていて、東京国際映画祭で北野武のシンポジウムを開いたりして
淀川さんが「あの夏」を激賞し、キネ旬読者選出みたいなのでは今よりかえって評価高いみた
いなのはあって、そういう意味では「認められていた」のだと思いますが、「世界の」となるのは、
トニー・レインズの紹介まで待たなくてはならなかったというか、彼の果たした役割が大きいと思い
ますね。結局のところ、「巨匠」扱いは、蓮實さんの奮闘及ばずやはり逆輸入だったってことでしょうか。