08/08/22 08:22:46 4lEKuZcd
昨夜はソナチネの話題が出たので(/\)チャチャチャチャ \(^o^)/ハッ!!
ユーモアとペーソス。沖縄の美しい自然風景と凄惨な殺し合い。
相反する要素が淡いブルーの色調のもとで統合され、無調のハーモニーを構成しています。
殺すことからも死ぬことからも超然とした態度をとって、己の運命を寡黙に受け止める村川からは、
すぐれて日本的な、いさぎよいペシミズムを感じました。
(もっとも、ヤクザがこの日本的感性を体現しているところに、皮肉が込められているわけですが)
不遇な者、現実の重みに耐えかねる者のために作られた本作が、誰もが羨む成功者であるはずの
北野武の手によるものだという事実には、驚きを隠せません。
「天才」と呼ばれることもある彼ですが、その内面世界は私たちとそれほど違わないのかもしれませんね。
ポーカーフェイスの村川も、精神の内奥には激しい情念と迷いが渦巻いていたのでしょうか。
それを面にも言葉にも出さないからこそ、最高にクールなわけです。m9っ`Д´)