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さらに補足すると、秋山真之が、何かについて思案を開始すると、周りにいる誰の話も聴
かなくなったという記録が残っているが、鑑定によりそれは、彼が軍令部諜報局に配属さ
れ、諜報員として中国北東部で諜報活動をした経験（作法）が残存しているとの評価に帰
着した。
真之の性格が揺れやすい部分は、真之がバルチック艦隊が到来するのが遅延した時、どの
ルート上で敵を待ち伏せするかについて、作戦上、右往左往した事実に見て取れ、その流
動性という部分では、真之が海軍という水と関係する職業を選んだ時点で、悪い部分が軽
減されている事もご報告しておこう。今回の鑑定では、予備門を中退し海軍学校へ方向転
換した理由は、決して褒められたものではなく、どちらかと言えば「絶望から来る逃避行
動」に近い点が、暗に把握できたのは大きな収穫であった。
晩年の真之の宗教への傾倒は、34歳頃の海軍大学教官時代から続いており、霊や宗教を研
究する事が、ひとつの趣味だった模様だが、我が鑑定において、宗教を意味する配置が皆
無な事から、真之の宗教や霊に対する関心は、アカデミックな研究というべきものであっ
た可能性が高い。日本の誇る名参謀を今回は題材にしたが、彼はとても複雑な精神構造を
有しており、これで完全に丸裸にしたとは言い切れぬが、彼が参謀として欧米から帰国し
た後の一連の変化は、ほぼ鑑定で把握する事が出来、それにより手前味噌ではあるが、鑑
定の精度の向上を併せて確認する事ができた。
当たるも占い 当たらぬも占い 英雄だから勝つのではなく 勝った結果 人は英雄になる?（＾＾）