09/01/07 19:39:01 7w8TyR02.net
結果は予測されたとうりで、結婚しているカップルの方に占星術上相性がいいという組み合わせが多かったとあります。
その差はわずかだったそうですが、伝統的な占星術の言い伝えが当たっていたとユング博士は満足したといわれています。
「夫の太陽と妻の月の位置は、心身ともに男女の結合に深い関係がある。これは単なる因果関係ではない」
ところが、その後にこのユング博士の研究をくつがえすような別の研究結果も発表されています。
ドイツの学者が、ある年に結婚した夫婦を離婚組みと非離婚組みに分けてホロスコープを作成したところ、
分析の上からは特別な相関性は見られなかったそうです。
こういうことを聞くと、西洋の占星術は占いというよりもある種の心理学上の暗示を与えてきたものだと、私は考えます。
このことはヨーロッパだけではなく、東洋系の占いにもすべて同じことが言えるのですが、この占いに関しては顕著だといえるでしょう。
最近の女性誌の紙面などに組み込まれている西洋占星術のコーナーを眺めていても、
いわいる占い師が語っているというよりも、この暗示面を強調した心理学者が書いているようです。こんな言葉が踊っています。
「ホロスコープはあなたの魂の地図」
「無意識の世界には不思議なエネルギーが渦巻いている」
そして、ユング博士のこんな言葉が添えられていました。
「われわれは、葡萄酒と同じように世に出た時間の性質を帯びているのである」
その結果のご託宣が「あなたは○○の方面に才能があります」とか「○○を好む人です」というように絶えず暗示をあたえるものになっています。
これはまったく、血液型で見る性格判断と同じで、Ａ型の人はあらかじめ決められている、いわいるＡ型人間の性格に当てはめられ、
だんだん自分でもそのように思えてくるというものです。これは安っぽい心理療法のひとつではないでしょうか。