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それから、また私たちは元の生活に戻ったが毎晩あの河川敷で会ってお互いを慰め励まし合った。
逃亡失敗から一ヶ月ほど経った日、次は彼女が「逃げていた時の事が忘れられない。貴方が嫌じゃなければもう一度私と行こう。学校も辞めてどこかで地道に働いてさ、逃げ切ろうよ」と言ったのでまた逃亡することにした。
またあの時と同じように電車で逃げてある土地で働き口を探した。中卒の自分達を雇ってくれるところなんてなくて随分苦労したけど部品工場で働けることになった。
社宅も借りれて四畳の部屋に二人で住んだ。彼女も喫茶店でアルバイトをして何とか並みの生活を送れるようになった。
その後、お金を貯めて夜間の高校に入学して一緒に学校にも通った。
高校卒業して彼女は事務の仕事について、私は今までの会社で働き続けました。そして私からプロポーズして結婚。子供はいません。今はもうおじさんおばさんです。
知らない人を連れて行くなんて、今考えると変なことをしたなぁと思うけど当時は必死で、必死に生きて気がついたら今って感じです