15/08/26 20:08:31.19 0.net
他にも項目は多いけど、北原デザインとの比較をするとき、最大の見分け方はアゴだと思う。
北原デザは初期の設定画からしてケツアゴ系ルパンなので、のちに崩れていった例の定番の北原ルパン顔になっても顎が角ばって広いんだよね。
他の3rdまでの歴代ルパンは「ケツアゴ系の青木デザ」を除いて1stも複製人間も、しゅっと顎が細く丸くなってて、近年の平山ルパンもほぼこれ。
他にも、傾向程度の話なので上には入れなかったけども、特筆すべき点として、北原ルパンはリラックスしてるときの眉毛がよくハの字になってるときが多く、
この特徴は1st後半の宮崎駿参加後に既に出ていてその影響かと思われるんだが、それ以外のルパンではあまり見られない特徴で、
1st前半も、複製人間も、3rd青木ルパンも、平山ルパンのほとんども、せいぜい|^^|こんな感じのへの字で。片方の眉が下がるときはもう片方は吊り上がって、ハの字になることはあまりない。
あと北原ルパンは、目の下の斜線の位置にも特徴があって。
近年の平山ルパンもそうだが、通常。ルパンの目の下の頬骨の膨らみを表現する斜線は、目の下に広がる隈取りのように、あるいは目頭側だけに描かれるのだが。
北原ルパンだけは、左右に広がるように目尻の下側だけに斜線をいれる。
これも他のルパンにはあまり見られない描き方で、
テレスペだと、小林利充デザインの「アルカトラズコネクション」(2001)でも見られる特徴。これはかなり確度の高い特徴なのでチェック項目に入れといてもいいかな。
で、こういった北原ルパンの特徴が最も出ていた時期が「ファーストコンタクト」(2002)、「お宝返却大作戦!!」(2003)、「盗まれたルパン」(2004)の頃で、
平山=北原模倣というイメージはこの3年間についたものだと思われる。
このうち2作がテレスペでは人気作なので繰り返し見られてイメージが定着してしまったのかもしれない。
そして、このすぐあとの「天使の策略」(2005)からはっきりキャラデザインが変わる。
悪いルパンを目指したせいか、眉の傾斜やカーブの鋭角さが凄みを思わせる作画で、輪郭もやや細長くなった。以後の平山デザインはここである程度出来上がってる。
ここからが細かいんだが、
「セブンデイズ・ラプソディ」(2006)でまた輪郭の細長さが少し緩和されたように思える。すごみのある表情も抑えられた。
エリューシヴを挟んでの「魔法のランプ」(2008)でも、この方向性はほぼ同じだと思えるが、「ランプ」から角刈りのエッジをはっきり線画で表現するようになった。
「霧のエリューシヴ」(2007)は、テレコム作画というのが異質なのだが、加えて魔毛狂介が出てくることもあって、ルパンの瞳が大きくなって1st寄りでテレコムらしい柔らかい作画に。
不二子も子孫のヒロインも目の描き方が(目の大きさを除いて)大塚康生風味になった。
で、前述の「魔法のランプ」(2008)。
これにエリューシヴほどではなく「瞳」を微妙に大きくして1st寄りに描いたのが「ルパンVSコナン」(2009)で、ここで現在の平山ルパンの最終形態が完成したと認識してる。
あ、以上です。