20/02/28 23:47:13 zl4C3DLt.net
戦前と戦後しばらくの硝酸セルロース(セルロイド)は硝化度の低い綿火薬であり
可燃性でいったん火が点くと爆発的に燃えるし、製造時の不純物の作用で湿気をすって
しだいに分解して硝酸などを生成し、火水分解が加速されて熱も出てついに自然発火
する(空気がなくても燃える一種の火薬なのでアルミ缶の中に入れて居ても燃え出す
かのうせいがあるなど危険なものだった)。それの代替え品として、酢酸セルロース
が使われたが、これもまた空気中の水分を吸って酢酸成分が分離してしだいに
分解をしてフィルムが崩れていく、とくに温度が高いほど寿命が短くなる。
その後に石油化学の技術の進歩により、ポリエステルベースなどのより安定性が
高くて保存性の良い透明度の高いプラスティックが開発されたので、フィルムや
セルなどはそういったものに置き換えられて行った。。。。