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「シンギュラリティ到来」アルトマン氏、マスク氏が相次ぎ宣言 だが専門家の反応は?
オープンAIのCEO、サム・アルトマン氏と、スペースXのCEO、イーロン・マスク氏がそろって、AIによるブレークスルー「シンギュラリティ(技術的特異点)」の到来を宣言している。
折しも、オープンAIとアンソロピックの先端AIによる自律的なサイバー攻撃事件が相次いで明らかになり、AIの能力の加速ぶりが改めて印象づけられた。
AI制御への不安と「到来」宣言が交錯する。だが、「シンギュラリティ」は本当に来たのか。
●「シンギュラリティの真っ只中にいる」
今、我々は、いわばシンギュラリティの真っ只中にいる。(中略)一生かけて、この瞬間を待ち望んでいた。世界にとって、これは信じられないほど素晴らしい、極めて前向きで、最高のものになると思う。
アルトマン氏は、7月25日公開の米ポッドキャスト「リレントレス」で、こう述べた。
アルトマン氏は、2025年6月のブログ「穏やかなシンギュラリティ」でも、「我々は事象の地平線を越えた。離陸は始まったのだ」と書いている。
マスク氏も、アルトマン氏のポッドキャスト発言の3日前、7月22日にXへ「我々はシンギュラリティの中にいる」と投稿した。
さらに7月30日にも、「AIは既に多くの分野で人間を凌駕している。我々はシンギュラリティの中にいるのだ」と重ねた。
マスク氏は年初の1月4日や2025年2月にも、同趣旨の投稿を繰り返していた。
ともにオープンAIの共同創設者で、その確執が法廷にまで持ち込まれた2人が、口をそろえて「シンギュラリティ」を主張している。スペースXは2026年6月にIPO(新規株式公開)、オープンAIもIPOに向けた手続きを進めている。
グーグル・ディープマインドCEOでノーベル化学賞受賞者のデミス・ハサビス氏も5月、「今を振り返った時、我々はシンギュラリティの麓に立っていた、と気づくことになると思う」と述べていた。
グーグルトレンドでは、検索語「シンギュラリティ」の関心度が、7月27日にかけて世界的に上昇した。
●先端AIの相次ぐ自律型サイバー攻撃の余波
アルトマン氏の発言の4日前、オープンAIは、先端AIによるサイバー攻撃を公表していた。
※参照:[先端AI5モデル全てが「チート行為」、サイバー攻撃事件のカギ「報酬ハッキング」とは?(07/27/2026 新聞紙学的)
さらにアルトマン氏の発言の5日後には、アンソロピックも、自社の先端AI、クロード・オーパス4.7、ミュトス5、同社テストモデルの3モデルによって、他社に対する3件の自律的なサイバー攻撃があったことを明らかにした。
先端AIに対する人間の制御が不安視される中、そのサイバー攻撃の当事者らによる「シンギュラリティ」発言だった。
●「知能爆発」から60年——「シンギュラリティ」3つのポイント
「シンギュラリティ」は、その源流を含めれば60年越しの概念だ。
英統計学者のアービング・ジョン・グッド氏は、1965年に発表した論文で、人間を超える「超知能機械」が、自らさらに優れた機械を設計し続ける「知能爆発」を予見した。グッド氏は第2次世界大戦中、暗号解読の拠点、ブレッチリー・パークでアラン・チューリング氏の同僚でもあった。
論文は、「最初の超知能機械は、人間が手がける必要のある最後の発明となる」と述べている。ただし、「機械が十分に従順で、制御下に置き続ける方法を我々に教えてくれるならば」との条件付きだった。
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