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2026年春号(2)「おしり」「性別」 | はなしちゃお! ~性と生の学問~ | NHK
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古代ギリシャ。教えてくれるのは、その文化を研究する藤村シシンさん。
(藤村さん)
「男性のお尻を魅力的に見る、そういうような文化が当時あった。」
古代ギリシャで注目されていたのは、なんと男性たちのお尻だったというのです!シシンさんによると、当時の男性たちは、裸で過ごすことが当たり前。そんな中、突き出たお尻をめでていたんだそう。
(藤村さん)
「男性のお尻の場合、突き出ている平らなお尻というよりは、脂肪が程よくついていて、程よく筋肉があって、そして突き出ている、というのが一番いいお尻です。みんなしょっちゅう見あってるし、それが魅力的な部位として捉えられていました。」
男性のお尻に執着する男性たち。それを感じさせる、こんなエピソードも…
(藤村さん)
「喜劇作家アリストパネスの『雲』という作品があるんですけど、その中でこういう話があります。競技場に行くと、その場所は砂場なんですよね。なので、裸でその砂場に腰を下ろすと、砂場に跡がつくじゃないですか。注意されるのが、『美しい魅力的な男性は、1回座って、砂場に座って立つ時には、必ず地面をならしてからどこかに行かないといけない。なぜならそのお尻の跡を見て寄ってくる人たちがいる』っていうんですね。そのお尻の跡が、すごいキレイだっていうことで、それを見るために、わらわらとほかの人たちが寄ってくると。」
裸文化の中で、男性たちがお尻に夢中になった古代ギリシャ時代。中世になると、お尻は女性へのセックスアピールの象徴に変わっていきます。それは当時の男性たちのファッションに表れているんだそうで。西洋美術史が専門の筑波大学人文社会系教授の山口恵里子さんに、教えていただきました。
(山口さん)
「下半身はホーズとよばれている、今でいうタイツのようなもので覆われました。短い上着とホーズ、しかもカラフルなホーズを履いて、男性たちはお尻をアピールしていたんですね。」
結婚が出世を左右した宮廷でのこと。恋の駆け引きに、お尻が使われていたんだそう。
(山口さん)
「恋愛っていうのが、中世ではかなり駆け引きになっていますので、自分の思いを寄せる貴婦人、レディーたちに対して、一生懸命アピールしていたと思います。」
キリスト教の戒律が重んじられていた時代。貴族がお尻をアピールすることについて、当時の詩人・ジェフリー・チョーサーは、こう嘆いていました。「彼らは、慎み深さなどはなんのその、人々に誇らしげにその汚らしい部分を見せているのです…」