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昔、某国に皇族の嫡子あり。其の母、学問を好み、大学に子を入れんと望む。然れども、嫡子の学力及ばず、合格せざるを恐れ、母は王族の威を以て試験官に談じて強いて入学を求む。
国民これを聞きて嘆じ、或人進みて言を奏す。「皇族は民の象徴たり、古来より徳を修め、勤勉勤学を奨励し、民の模範とならんとせり。民皆これに習い、争いて精進す。然るに近頃、上は小人の如く、弁解を以て己を飾り、努力も清廉も示さず。遂には、皇族に特別の恩恵を与え、入試をも免ずべしと言う者すらあり。上斯の如くば、下何を以て学を励み、勤を励まんや。」
母、これを聞けども怒りを発し、意に介せず。遂にその人に罰を与え、諫言を封じたり。
是に於いて、民の怨み国中に満ち、勉学勤労の風習廃れたり。時人嘆じて曰く、「皇族、権を恃みて徳を逆らう。故に民勤を失い、国道滅びんとす」と