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若い男性が恋愛をせず、デートもしない状況について、「どうせモテない人が騒いでいるだけだろう」といった批判の声も根強くある。たしかに、2000年代後半から2010年代にかけて20代だったゆとり世代まではどちらかといえば「女性からの要求水準に応じることができずに振られまくった結果としての恋愛離れ」という説明も可能だった。
しかしながら現在の状況はそんな生易しいものではない。ルックスにしてもコミュニケーション能力にしても社会的ステータスにしても十分に魅力的な資質を持つ、傍から見れば間違いなく女性からの好意を集めそうな、いうなれば潜在的な「恋愛強者」に見える人びとでさえ、恋愛という土俵に最初からエントリーしなくなっているのだ。
若い男性にとって女性との「恋愛関係」を目指すことによるうまみが減りしんどさが増す一方で、男同士の遊びの関係は昔と変わらない姿のままであることも、恋愛離れに拍車をかけた。男同士の遊びのなかでは、異性との恋愛のような倫理的葛藤を感じる必要がなく、リラックスしたコミュニケーションを楽しめる。結果として、男同士のホモソーシャルな絆にコミットすることで得られる“楽しさ”が相対的にますます大きくなっていった。女性との積極的なかかわりを避ける男性も、気が置けない同性の友人同士で開催するバーベキューになら積極的に参加する。
社会的望ましさ、道徳的ただしさ、人権感覚のアップデートなどを絶えず求められ、つねに「いい子」として暮らすことを内面化している大半の健全な一般男子にとっての恋愛は、政府が考えているよりもずっと「よくないこと」になってしまっている。