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「クルド人は真面目でよく頑張る」 トラブル頻発でも、解体業者が「クルド人作業員を好んで使う」知られざる理由(全文) | デイリー新潮
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2024年08月13日
埼玉県川口市周辺には2000人以上で形成されたクルド人のコミュニティがあり、隣接している蕨市は「ワラビスタン」とも呼ばれている。しかも、2000人以上というのは過去の在留資料を基にした推定人数でしかなく、彼らはヨーロッパ各地から次々に親戚や知人たちを川口市周辺に呼び寄せてコミュニティを拡大させている。(全2回の第1回)【藤原良/作家・ノンフィクションライター】
川口市に住むクルド人の実数は、市役所でも「何人いるのか把握できていない」というのが実情だ。主にトルコの小さな山岳集落からやって来る彼らは、日本語にも不慣れで日本の地域社会に溶け込むのに苦労している者も多い。そうした背景から、一部の在留クルド人の素行の悪さが問題視されるようになり、SNSに非難の声が投稿されるのも当たり前の光景となった。
川口市周辺に暮らすクルド人男性の多くは、工事現場で作業員として働いている。特に解体業関係の現場が多く、一部の作業員による危険工事や事故などがSNSで問題視されることも珍しくない。
在留クルド人が起こす事件や事故に関する報道は決してフェイクニュースではない。ただ、明らかな事実であることに間違いはないものの、日本に暮らすクルド人全員がトラブルに関与しているわけではない。一部のクルド人が起こした問題行動がクローズアップされているに過ぎないという意見も多い。
実際、クルド人作業員と一緒に働いたことがある解体業者の日本人社長のAさんは「彼らは真面目でよく頑張ってる」と好意的だ。もちろんAさんも「悪い奴もいるけどね」と前置きはするのだが、その上で、以下のように実情を語る。