24/06/21 23:45:09.31 o6xUmm+S0.net
信頼できない教育者によるストレス
教師や親との信頼関係が結べなかった子どもは「安全基地」を築くことができません。
そのため不安や恐怖を常に感じ続けることになり、それによるストレスが脳の成長や発達にもマイナスの影響を与えてしまいます。
私たちの研究でも、脳の正常な発達に問題が生じてしまうことがわかっています。愛着障害(後述)のある子どもたちと、そうではない子どもたちの脳をMRIで比較調査してみたところ、愛着障害のある子は、左脳の「一次視覚野(いちじしかくや) 」と呼ばれる場所の容積が約20%減少していました。
もうひとつ明らかになったのが「線条体(せんじょうたい)」と呼ばれる部位の働きが弱くなってしまっていることです。線条体は、やる気や意欲など前向きな気持ちと関係している場所です。
脳科学では「報酬系」と言いますが、欲求が満たされて〝ご褒美〟をもらえたとき、あるいはこれから〝ご褒美〟がもらえそうだと感じたとき、線条体をはじめとする脳の報酬系が喜びや快楽を感じ、脳全体が活性化する仕組みになっています。この仕組みがやる気や意欲を生み出しています。
線条体の働きが弱くなってしまうということは、〝ご褒美〟をもらっても脳が活性化しなくなり、喜びや快楽を感じることも、やる気や意欲をもつこともできなくなるということです。