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京アニ法廷に響く子守歌 「熱かったね、よく頑張ったね」犠牲の娘に
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「京都アニメーション」第1スタジオで現場検証を続ける捜査員ら=京都市伏見区で2019年7月19日午後2時54分、本社ヘリから山田尚弘撮影
36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われている青葉真司被告(45)の第19回公判が30日、京都地裁であり、遺族らの意見陳述が続いた。現場の第1スタジオで犠牲になった兼尾結実さん(当時22歳)の母親は法廷で「被告を絶対に許すことはできない」と強調した。
母親は事件後に遺体と対面した際、兼尾さんが赤ちゃんの時に聞かせていたという子守歌を歌い、頰擦りして別れを惜しんだ。「熱かったね、よく頑張ったね」と声を掛けたという。子守歌はこの日の法廷でも披露し、裁判員の涙を誘った。
公判では27日から検察側による遺族らの被害感情の立証が始まっている。