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薬不足の深層「赤字品を作れない…」製薬の本音
漢方薬まで出荷制限のドミノ倒しが止まらない
東洋経済 記者
2023/10/10 5:00
出荷制限のドミノ倒し
患者の増加と在庫の偏りが供給不安の一因だが、それだけではない。
根底にあるのは薬のサプライチェーンの歪みだ。その起点は2017年の
政府の大号令にある。
政府は医療費を抑えるため、当時7割だった後発薬の使用割合を
「2020年までに8割にする」という目標を掲げた。特許が切れた
先発薬と同じ成分を使って製造される後発薬は、価格が安い。
政府は後発薬への変更を患者に促すことで薬局の収益が上がる
仕組みなどを導入。その結果、2022年度には後発薬の数量シェアが
目標の8割に達した。
ところが急速なシェア拡大はひずみをも生んだ。2020年、
後発薬中堅メーカーの小林化工が製造する爪水虫薬に睡眠薬が
混入する事件が起きた。健康被害が続出し、死亡者まで出た。
2021年には大手の日医工でも製造や品質管理に問題が見つかり、
1カ月の業務停止命令が下る。
その後も多くの後発薬で品質不正が見つかり、出荷停止や
販売中止に陥った。影響はドミノ倒しのようにほかの薬に連鎖している。
次のような流れだ。
ある薬が市場から消えると、同じ成分の別の薬が代わりに
使われるため注文が殺到する。一方、メーカーは急激な需要増に対し、
在庫の枯渇を避けようと出荷量を制限する。すると、出荷制限された
薬の代替薬需要が高まり、今度はそのメーカーも出荷を絞る。
「いたちごっこが続いている」
中堅後発薬メーカーの営業担当はそう表現する。こうした連鎖は
同じ成分の先発薬にも及ぶため、先のような漢方薬まで含めた薬全体の
供給不安に及んでいるのだ。
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