23/08/05 09:03:44.19 vbGvuvCS0.net BE:594040874-2BP(1000)
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―良いところはなかったですか?
麗子 序盤は引き込まれたんですよ。火事になって、主人公の少年が階段を昇り降りしたじゃないですか。ただ階段を昇り降りするだけで、あんだけ人を惹きつけるように見せる絵の力はすごいなと思った。
で、そのあと魚とカエルの大群が「おいで、おいで」と誘いの言葉を言う場面まではおもろかったんやけど、そこで終わり。その先は犯罪者予備軍の脳内でした。だって、武器を作るわ、鳥を殺そうとするわ……。
純士 いや、そんなふうに、ボケ老人の話を真に受けて怒っちゃダメなんですよ。俺がまともに映画を観ていたのは、主人公が自傷行為を行い、家で休んでいる最中に、アオサギが飛んでくるシーンまで。あそこまではまだメンタルが耐えられました。
でもね、ぶっちゃけていいですか? そこから先のシーンは、ほぼ記憶にないんですよ(笑)。理解しようとする思考が停止しちゃった。まさにボケ老人の相手をしている介護者の気持ちでした。
麗子 ウチもそんな感じや。ワケのわからん話を延々と見せられて苦しいから、脳を守るために何回も吹き出したし、しまいには笑いすぎて涙まで出てきたんですよ。すごいな、人間の自己防衛本能って。
純士 俺なんか三半規管にロックがかかったもん。
麗子 純士はほとんど気ぃ失ってたもんな。こんなワケのわからん映画は初めてや。
純士 徘徊する老人を公園で見つけて、「おじいちゃん、もう帰るよ」と声をかけたときに、行ってもいない戦争の話を時系列グチャグチャのまま延々とされたら、孫は思考停止したまま右から左へ聞き流し、「はいはい、帰ろ帰ろ」となるじゃないですか。そんな心理状態。きっと多くの観客が介護者目線だったんじゃないでしょうか。
麗子 ああいう状態の人が作った世界初の映画かもしれんな。
純士 しかもこれが海を渡るんでしょ? ボケ老人の断片的な夢の記憶と回顧録を世界に垂れ流す。それは国家レベルで止めなくちゃいけない、と思われても仕方がないレベルでした。
(以下ソースに続く)
なおサイゾーからこの映画批評は使えないと不採用になったらしい
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